22歳の夏休み・上野公園の悲劇編
今から十数年前(90年代初頭)の話。
大学の夏休みを利用して「山梨県」と「長野県」で行われたゼミの授業も無事終わり、松本駅にて現地解散。女子3名は優雅に特急と新幹線を乗り継いで、さっさと帰宅の途に就いたのだった。
がっ!
男子6名はみんな貧乏学生(私は実家から通っていたが、まあ実家自体が貧乏だったので・・・)ゆえ、移動は全員が「青春18きっぷ」を利用。
よって東京に着いたのが夜遅く、何とか上野駅までは移動したものの、すでに地元に帰る列車の終電は出た後だった。仕方が無いので、「野宿する」か「上野駅周辺をブラブラしながら寝床を探す」かで話し合いになり、結局「寝床を探す」方に決定した。
見知らぬ土地で戸惑いながらも、何とか駅の近くにカプセルホテルを発見した私たちは、人生初の「カプセル」に大騒ぎ。しばらくして「カプセル」にも慣れ、テンションが少々下がってきた私たちは、大浴場に移動して再び大騒ぎ。
・・・まあ、大学生って、こんなもんすよ。
んで、体もサッパリしていい気分になった私たちは、ホテルを飛び出して周辺をまたもブラブラ。
8月上旬でムシムシする暑さと言う事もあって缶ビールを購入したんだけれど、それだけで私たちのテンションは上がりっ放し。で、「どこかで飲もうよ」って話になり、どこかに6名が落ち着いて座れる場所はないかと探す事になった。
田舎者6名がキョロキョロしながらふらついていると、いつの間にやら上野公園の近くまで来たらしく、案内板を発見。「おお、ここがかの有名な上野公園かよ。よ~し、行こうぜ」って、またまた気分が盛り上がり、ずんずんと公園内に侵入したのだった。
そしたら目の前に広場があり、ちょうど6人が座れそうなベンチを2脚発見。
「やっと座れるよ~」と走ってベンチに行き、ドカッと座ると、早速「巡検が無事に終わった事を記念して・・・カンパ~イ!」とビールをグビグビ。
広場には他の人の気配が全く無く、私たち6名の騒ぐ声だけが辺りに響いていた。巡検の疲れ、初めて体験する東京の蒸し暑さ、気心の知れたメンバー、そしてビール。これらの条件が重なり合い、みんなはあっと言う間にほろ酔い気分。
し・か・し、私たちは気づいていなかったんだけれど、徐々に私たちに忍び寄ってくる無数の影の存在があったのだった・・・。
次回へ続く。
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